【デキル女子】失敗しないリモートワーク!「強いチームはオフィスを捨てる」で理想の在宅勤務は可能なのか?
読了!強いチームはオフィスを捨てる
強いチームはオフィスを捨てる: 37シグナルズが考える「働き方革命」
- 作者: ジェイソン・フリード,デイヴィッド・ハイネマイヤー・ハンソン,高橋璃子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2014/01/24
- メディア: 単行本
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テレワーク、リモートワーク、在宅ワーク、在宅勤務、自宅勤務・・・既にたくさん日本には呼び名が存在する呼び名だけが戦国時代な雰囲気をかもしだしていますが、この本に敬意を表して、「リモートワーク」で統一したいとおもいます!
ざっくり紹介するとこの本は
リモートワークを・・・
- これから取り入れる企業はマネジメントの塩梅と権限委譲についてのスタンスが参考になります。
- 既に取り入れている企業はそのオペレーションは問題ない?疑問がある場合のチェックリストのような役割を果たします。
クラウドソーシングをこれから活用する
- 採用側はこの本の人材採用とリモートコラボレーション術がお役立ちです。
- 応募側は人材採用の章を読み、採用されるための戦略を練ることができます。
さて、最初に読了した私について背景紹介です。
こういう立場にいる者です。なので、この本は見事に
既に取り入れている企業はそのオペレーションは問題ない?疑問がある場合のチェックリストのような役割
を果たしてくれました。ありがとうございます(_人_)
前半:リモートワークを正しく理解しよう
本の前半は
「リモートワークのすばらしさ」「リモートワークの誤解について」
など、そういった基本的な「リモートワーク」への理解が深まる内容です。
が、すでにわたしにとっては周知の部分ですのでパラパラと読み飛ばしました。
リモートワークの誤解を解くくだりに、「セキュリティ」について具体的にああしろ、こうしろと書いてあるのですがそこが最も参考になりました。
というわけで前半の紹介終了!
恐れ入ります。
目次を見るとだいたいわかります。
目次
はじめに
イントロダクション――オフィスのない世界
リモートワークの時代がやってきた
なぜ会社にいると仕事ができないのか/通勤は人生の無駄づかい/未来の技術はここにある/9時5時からの解放/都会の終焉/豪華なオフィスはもう古い/〈場所の魔法〉という迷信/節約するより価値を生みだそう/ひとり1万ドルの節約効果/オフィスをなくす必要はない/何を捨て、何を取るか/会社は昔からリモートだった
リモートワークの誤解を解く
ひらめきは会議室で生まれる?/上司が見張っていないと仕事をさぼる?/家には邪魔が多すぎる?/セキュリティを守るにはオフィスが必要?/顧客対応ができなくなる?/大企業はそんなことやってない?/社内に不公平が生まれる?/企業文化が崩れてしまう?/いますぐ質問できないと困る?/ボスの存在意義がなくなる?/せっかくのオフィスがもったいない?/うちの会社には向いてない?
リモートのコラボレーション術
コアタイムを決める/同じ画面を見つめる/情報を閉じ込めてはいけない/バーチャルな雑談の場をつくる/進み具合を共有する/印象よりも中身を見る/まずは近くで試してみる/ひとつの場所に依存しない/ミーティングを減らそう
リモートワークの落とし穴
孤独は人を狂わせる/自由は屈従になりうる/自宅にも快適さが必要/運動不足の恐怖/島流しにならないために/顧客の不安をとりのぞく/法律と税金の罠
リモート時代の人材採用
人材は世界中にいる/引っ越しは転職のきっかけではない/リモートワーカーは人柄が大事/仕事ひとすじの社員はいらない/なぞなぞで仕事の質は測れない/地域で賃金差別をしない/有能な社員の見分け方/文章力のある人を雇う/テストプロジェクト/ランチで人柄を見る/短期契約で相手を知る
リモート時代のマネジメント
リモートワークをはじめるタイミング/席を見張るのはもうやめよう/直接会って交流しよう/オープンソースから学ぼう/社内の格差をなくそう/1対1で話をしよう/無駄な承認や手続きを根絶しよう/怠けよりも働きすぎに注意しよう/少ないことはいいことだ
リモートワーカーの仕事スタイル
1日のリズムをつくる/半日リモートワーカー/コンピュータを着替えよう/人ごみは仕事スイッチ/モチベーションの高め方/旅にでよう/環境に変化をつけよう/家族とすごす時間/仕事場は家とはかぎらない/存在感は仕事でアピール
おわりに
オフィスが過去になるとき
ツールボックス
謝辞
37シグナルズについて
原注
「強いチームはオフィスを捨てる」より引用
しっかりハマってました。。リモートワークの落とし穴
「リモートワークの落とし穴」あたりからとてもおもしろくなってきて、
「そうそう、そうなんですよ」
と、頷きながら読んだところが多かったです。たとえば、、、
- 仕事にはまりすぎること
- 自宅にも快適さが必要
- 運動不足の恐怖
特に仕事にはまりすぎることで以下の下りが印象的でした。
「自由は屈従である」
ジョージ・オーウェルの小説『1984年』にでてくる言葉だ。
この有名なスローガンをあえて曲解すれば、リモートワークの落とし穴のことを言っているようにも聞こえる。
自由すぎて仕事とプライベートのバランスがとれなくなるということだ。(中略)うっかりするとつねに仕事に縛られている状態になってしまう。
「強いチームはオフィスを捨てる」より引用
こちらは体験をしたので本当にその通りで、新規プロジェクトの立ち上げの時など
ざっくりと、「おねがいね」と渡され、その分野はやったことがない仕事だったりします。
そして、誰か手伝ってくれそうな方はいませんか?と社内に声をかけるも、、、
「社内に一緒に新規事業(のうち特定のPJ)をやる人はいない。
皆別のことで手が一杯」
といわれるわけです。ま、そうですよね(^^;
そうなると、ざっと概要だけつかんだら、仕組みをつくりながら、まずはその分野に経験のある「右腕」を雇って、さらに規模にあわせてどんどんクラウドソーシングで必要な人材を採用していきます。
さあ、人がどっさり。
でもこうなると、未知の世界は発見の連続で自宅にいながらもSkypeやチャット、それからパソコンのリモート操作などいろんな技を駆使して多くの方と接することになりこれはこれでおもしろいんですよね。
取引先も増えてそこの担当者とも顔を合わせないんですがだんだんと気心もしれてきてこれまた強い味方となってくれます。
裁量もまかされて
自宅でもそしてプロジェクトでも「自由」である分
こうして仕事のおもしろさにどんどんはまっていきました。
でも、ママなのでこどもの学校の宿題の面倒をみたり、
料理もつくったり、
家事をしたり、
本を読む時間なども削るわけにもいきませんので、
そうこうしているうちに、
睡眠時間がどんどんなくなります。
「自宅にも快適さが必要」ということで準備した
「快適な椅子」の上で何度朝を迎えてしまったことでしょう・・。
モチベーションアップのための唯一の方法
さて、
この本にも最後の章の「リモートワーカーの仕事スタイル」で登場する
「モチベーションの高め方」ではアメも鞭も役に立たないことを示した上で
頭脳労働者のモチベーションを引き出す唯一の方法は、楽しい仕事を、楽しい仲間とやらせることだ。それ以外に近道はない。
「強いチームはオフィスを捨てる」より引用
とでてきます。
まさしくその通りです。
そう、そして、うち会社の社長は「楽しいことをやろう」が口癖なので高確率で仕事がおもしろくなります。
- 楽しい仕事
- 人間としてやるべき事
- ママとしてやるべき事
- 女としてやっておきたい事
- 自分としてやっておきたい事
女子はいろいろ忙しいです。。。
忙しいので仕事にはまりすぎるわけにはいかないのですが、
リモートワークで高い生産性を求められる仕事をやってしまうと、
この自由度がアダとなり、
うっかりすると
すぐにはまってしまってやりすぎてしまいまうんです。
男性の場合はどうかよくわかりませんが、やっぱりモチベートされるところが「楽しさ」からくれば皆仕事にはまってしまってるよね、、と見ていて思います。
これが上から押しつけるタイプの「タスク」的な仕事だと義務感とある種の脅迫感、そしてそれを達成することによって得られるアメがモチベーションになってくるので、どこかで歯車が外れる、、、たとえば時間的な負荷、精神的な負荷がかかりすぎると人間逃げ出したくなることもあるでしょう。
ただ、うまくいっているうちは「割り切って仕事ができる」という利点もあります。
クラウドソーシングサービスの活用
この本にはクラウドソーシングという言葉など一言もでてきません。そしてこの本はどちらかというと、会社の戦力となる知的生産を行うスタッフがリモートワークをする場合を想定して書かれていると思います。
ただ、人材採用の部分については現在人材ビジネスで台頭してきているクラウドソーシングサービス
- クラウドワークス
- シュフティ
- ウォンテッドリー
等を通じて採用を行っている企業もしくは採用担当者にとってとても参考になるんじゃないかとおもいました。
「ランチで人柄を見る」などウォンテッドリーにそのお膳立て機能が実装されてますよね。ただ、勘違いしてはいけないのは「人柄だけのポテンシャル採用は失敗する」ということです。これだけはご注意を。この本にも「ランチで人柄を見る」前提には「仕事ができる人」かどうか事前にチェック済みで「仕事ができる人」だから「ランチによぶ」という流れです。
- 短い契約期間で雇う
- ランチで人柄を見る
いずれにせよこの採用方法は大企業向きではないことは確かです。
あの大量にくる応募者・・あれをよりわけよりわけ、
最後に短い契約期間でちょっとだけ仕事を手伝ってもらう、
ランチで人柄をみる、などをやっていると
採用のために2年ほど時間を費やしそうですよねw
中小ベンチャー向けかなぁと思います!
ところで、クラウドワークスなどはテレビ出演やベネッセとのタイアップ広告等で飛ぶ鳥を落とす勢いですよね。
テレビにでるととたんに登録者も増えるからか、
応募者も獲得しやすく助かっていマス!
(そして、応募者があの意味不明なPR画像をつけてくるのですが、
あれも意味不明で拝見していてとてもおもしろいデス!)
その分社会的マナーに若干欠ける、、
ああどこかの企業に入社して仕事したことないんだろうな・・・
といった方からも応募が多くくるので、少々その常識的な部分を教育するコンテンツを増やされるともっとよくなるんじゃないでしょうかとは思います。
結局常識に欠ける方や業務上のコミュニケーションがとれない方はどれだけいいものをもっていたとしても、一緒にお仕事できませんので・・・すみません。
この本にあった
「文章力のある人を雇う」
これは本当にわたしたちもそれを実践しています。
さらに文章力以前に
「読解力がある人」
が条件です。
読解力といっても文学や評論を読みこなすための高度な読解力ではなく
応募要項を読解できる、マニュアルを読んで理解できるという読解力です。
これは切実です。
ほんとうに、切実です・・。
すべてのやりとりはチャットかメールかなので。
読解力と文章力がないと難しいのです。
シュフティもよく利用するのですが、電話サポートなどもおこなっているのとわたしとしては、なんといってもあの明瞭なポイント明細がわかりやすいので会計処理が楽で大好きです。他のクラウドソーシングも全部あの銀行明細のような明細にして!とお願いしたくなるほどです。担当者もフレンドリーで好感度大です。
と、最後はなぜかクラウドソーシング活用側の話しになってしまいました。
この本をよんで思うことはもっとたくさんあります。
またの機会に書きながらわたしもじっくり考えていきたい
そう思わせる本でした。
☆4つ
強いチームはオフィスを捨てる: 37シグナルズが考える「働き方革命」
- 作者: ジェイソン・フリード,デイヴィッド・ハイネマイヤー・ハンソン,高橋璃子
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2014/01/24
- メディア: 単行本
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